なぜ、社員は離職するのか?
小さな会社だろうが、
大きな会社だろうが、
私たちは50年くらい働きます。
大卒なら70歳まで48年。
20歳から70歳までなら50年になります。
ちなみに私は、
80歳までは働きたいので、
60年の労働期間が予定されています。(笑)
誰もが一度は離職を考えるでしょう!
21世紀。
50年を越える働く人生において、
転職を考えない人はきっと一人もいないでしょう。
そして、少子高齢化が進む日本においては、
労働者不足という社会問題はますます大きくなる一方です。
特に、
中小、零細企業にとって、
人材確保は大きなテーマとなって続くことが予想されます。
社員が離職して幸せになるのか?
経営者や上司との人間関係を理由として離職する場合。
本当の意味で、
転職して成功する人は多くはありません。
なぜならば、
どんな会社に行っても上司が存在するからです。
そこで離職は、
それを選択する彼らを必ず幸せにするとは限らないので、
経営者の社員に対する姿勢が大切になるのです。
なぜ、社員は離職を考えるのか?
「社員が会社を辞める理由」の上位ランキングです。
1位 上司や経営者の仕事の仕方が気に入らない
2位 労働時間や仕事の環境に不満がある
3位 同僚や先輩、後輩との関係がうまくいかない
このとおり、
社員が会社を辞める大きな理由の一つが「人間関係」です。
私の知る限り30年前から変わっていません。
30年前とは、
私が会社員をやっていた頃からです。
さらに、
人間関係の中でも「上司との関係」が大きな課題です。
さじを投げるような意見ですが、
人間関係に関して、すぐに解決することはほぼ不可能です。
どれくらい社員に期待するのか?
あるコンサルティングの現場で、
成長を続ける社長さんたちと、
「社員にどの程度期待するのか?」を議論しました。
すると、
「自分と比べて50%!」
「経営者と同じだけやって欲しい・・・」
など、
その意見は様々でした。
しかし、
現実はどれくらい社員に期待すればいいのでしょうか?
上司の仕事は、
部下に成果を上げさせることです。
社員たちはそれぞれ、
真剣に仕事をしています。
しかし、
そんな社員たちを私たち経営者・上司は、
叱ったり、怒ったりします。
それは、
あなたの期待通りにならなかったからです。
期待通りにならない以外で、
叱ったり、怒ったりすることは、
ほとんどありません。
そこで、
先ほどの「社員にどの程度期待するのか?」という答えです。
それは、
あなたが期待する半分が出来て満点の社員ということです。
例えば、
あなたがご自身に比べて60点の仕事をして欲しいと、
ある社員に期待するとします。
すると、
その社員が30点の仕事をしたら100点と捉えることなのです。
あなたが期待する半分の仕事を社員が達成したら、
それは100点満点の人材なのです。
部下のマネジメントとは?
そして大切なことは、
全ての社員をマネジメントが出来るように育てることです。
マネジメントとは、
組織全体の成果に責任を持てるようになることです。
全体の成果に責任を負うという、
マネジメントという意識が欠けていれば、
社員はどんな会社で仕事をしても、
自分自身を肯定できなくなってしまいます。
そうです。
社員がある会社を離職し、
違う会社に転職しても、
マネジメントの意識が持てなければ、
満足は得られないし、
幸せにはなれないでしょう。
離職・転職をすれば、
人生が好転するというわけではありません。
それよりも社員一人ひとりが、
「会社全体に、どのように貢献ができるのか?」
「会社全体から、何を求められているのか?」
この2つの質問に明確に答えられるように、社員を育てることが重要なのです。
全ての社員がマネジメントを出来るように育てるには、
知恵と時間が必要です。
根気強く取り組む必要があります。
それが経営者、
そして、
人を雇用する者の責任の一つです。