家族と自分に誇れて、持続するビジネスとは

衝撃的な言葉でした。


『重要なことは、わが子をその人の下で働かせたいと思うかである。』

出典:「非営利組織の経営」 P.F.ドラッカー

正直に言えば、創業当時の弊社は「お金さえ稼げればいい」という考え方でした。
家族にも、
自分にも、
誇れる仕事ではなかったのです。

仕事をしても気持ちよくない。
お金を稼いでも心の底から喜べない。
その結果、お客様から感謝されるどころか、トラブルが続く日々でした。

当時の弊社には会社のミッションがありませんでした。
あったのは「儲けたい」という欲望だけ……。

ある時、メガバンクを定年退職した方から教わりました。
・儲けるは「欲」
・儲かるは「道」
お客様との信頼関係のもと、価値を提供した対価をいただくことが「儲かる」なのだと。

ミッションを明確にして持続する戦略

持続する事業を求めるなら、戦略構築の前に大切な前提があります。
それは、会社の揺るぎない軸――ミッション、ミッションステートメント、ビジョンを策定することです。

社員と共に「家族と自分に誇れるミッション」を掲げ、常にそれに従う。
そして今この瞬間、「何をすべきか?」を自問し、自走できる社員を育てる。
これこそが成功する会社のキーワードであることは明らかです。

福島のリフォーム会社の誇り

2011年3月11日、東日本大震災で原発事故が起きた福島。
そこからわずか50kmのいわき市でリフォーム会社を営むクライアント様がいます。

震災後、津波と原発事故の影響で従来の事業は困難に。
協力業者の60%が離れ、社員の3分の1が離職しました。

経営者は「今この瞬間、何をすべきか?」と自らに問い続けました。

火事場泥棒のように困窮した人から利益をむさぼることもできたはずです。
もちろん彼は、それを選びませんでした。

OB様の屋根補修を震災前と同じ価格で請け負ったのです。
人員不足で施工は遅れましたが、遠方から集まった「相場の3倍・日当5万円・3食付き」の職人を雇うことはせず、ミッション「一期一会」に従って2年半かけて修理をやり遂げました。

結果、地域のお客様から絶大な信用を得て、その会社は地元No.1へと成長しました。

10年間、正社員離職ゼロを実現したコミュニケーション

弊社はやりがいはありますが、決して楽な職場ではありません。
「仕事は社員並み、給与はパート並み!」――これはパートさんの名言です。

それでも2011年から2020年までの約10年間、正社員の離職はゼロでした。
理由はただ一つ。組織内のコミュニケーションの力です。

  1. 基礎研修の徹底
  2. 良好な人間関係を構築するコミュニケーション
  3. 離職防止と定着率向上のコミュニケーション
  4. モチベーションを高めるコミュニケーション
  5. 生産性を高めるコミュニケーション
  6. 顧客単価を向上させるコミュニケーション
  7. メンタルを強くするコミュニケーション
  8. 嫌われないコーチング
  9. 仲間同士でできる心のケア

なぜコミュニケーションが離職防止につながるのか?
それは「相手を主人公にする意志疎通」だからです。

問題のある会社では、自分中心・感情任せ・自己都合のやり取り、建前の関わりが横行しています。
それはコミュニケーションではありません。


自分中心で感情任せ・自己都合の情報交換は、コミュニケーションとは言いません。
コミュニケーションは相手が主人公なのです。自分の都合や感情を相手に向けることではありません。

コミュニケーション力を高める3要素・

1、相手を思いやる慈しみ
2、社会に役立つ意志
3、自分自身が安定していること

この3つを磨くことで、コミュニケーション力は確実に向上します。

私たちエムディーが提供できるサービス

  1. ミッション、ビジョンの構築支援
  2. 広告・SNSに頼らない『お客様が自然に集まる仕組み』づくり
  3. 階層別コミュニケーション研修

    (ア) 社員向けコミュニケーション研修

    (イ) 部下を育成するコミュニケーション研修

    (ウ) 経営者の心のケア & コミュニケーション研修
  4. 『社員が自ら学び成長する仕組み』づくり
  5. 『10年間正社員の離職者“0”の仕組み』づくり
  6. 『顧客、地域、社員に応援される仕組み』づくり
  7. 『時間が経つほど集客力が増すツールを資産化』する戦略
  8. 『ライバルと比べられるほど選ばれる仕組み』づくり
  9. 日常のストレスに対するメンタルケア
  10. ミッションビデオ制作

なぜ、コンサルタントがコミュニケーションを教えるのか

ビジネスで成功すると、一部の経営者は間違った行動をとってしまうことがあります。
私自身も例外ではありませんでした。

「飲む、打つ、買う」――世間によくあることです。

かつての私は「お金を稼げればクライアント様は幸せになる」と信じていました。
しかし現実には、お金を稼いでも幸せでない人は大勢います。
中には「稼がない方が幸せだった」と振り返る方も少なくありません。

お客様や家族、従業員との信頼関係よりも「儲けること」に走るからです。

あるコンサルタント仲間は、稼ぎすぎたクライアントが事件を起こしてしまい、自らの指導を悔やみました。
私自身も、成功したクライアントがその後、離婚や一家離散、倒産に至る姿を見てきました。


だからこそ私は、心理学とコミュニケーションを学び直しました。

実績

今では、厚労省や文科省関連から仕事をいただけるようになりました。

  • 2004年に日本初のコミュニケーション専門スクールを設立
  • 全国6万社が加盟する中央労働災害防止協会の『コミュニケーション技術研修』を担当
  • 国家公務員(労働基準監督官)のコミュニケーション能力 & メンタルトレーニング担当
  • 独立行政法人教職員支援機構にて小・中・高等学校の教員向けコーチング研修を担当

私は今、家族にも自分にも誇れる仕事で、持続するビジネスを支援しています。

ビジネスとは、お客様との信頼関係のもとに価値を提供し、正当な対価をいただくこと。
そのために必要なのは――

  • 明確なミッション・ビジョン
  • 周囲と自分を幸せにするコミュニケーション力

これらを軸にしたとき、ビジネスは真に持続するものになります。

株式会社エムディー 代表取締役

椎名規夫