『集客』って、“こうすればうまくいく”という正解は、実は誰にもわかっていません。
これが現実です。

集客する方法に“確実”なんてないのです。
だから、チャンスに溢れています。

前提。確実に集客する方法はない。だからチャンスの連続。

どうやって集客しているのか、私は仕事柄、相手に遠慮なく聞いてしまいます。
特に、集客で成功している会社に教えてもらいます。

すると、いろいろな答えが返ってきます。

最近、ギョッとする答えがありました。

そう。そして、確認したいのはこれなんです。

お客様をそう思わせたのは何か?動機は何か?

『集客』というのは、あくまで業者側の視点です。
顧客側にとっては、集客という言葉に興味はないんです。

顧客にとって興味があるのは、「自分にどんなメリットがあるのか?」これだけです。

だから、顧客に確認するべきことは、集客プロセスではなく『動機』です。
「どんなことを知りたいのですか?」これに尽きます。

ただし、その顧客が業者側に求めていることを、すぐに教えてくれるのか。
それは確実ではありません。
ときには、顧客の言葉の背景を察する能力が必要です。

一代で県下No.1の不動産会社を築いた社長の教え。

軽はずみに聞きました。

すると、不動産会社の社長は、先輩の私に率直に言いました。

私は、彼にたくさんの顧客を紹介しました。
私の仲間も彼を応援しました。

彼が県下No.1の不動産会社を一代で築き上げた理由は、そこに集約されます。
私自身のことです。

  • 誠実
  • 謙虚
  • 理性的

彼は、お客様に対して誠実で謙虚なことは当たり前。
お客様に現実的なことを伝えるところも、彼が選ばれる理由です。

「できない約束はしたくない」。
これが彼のモットーです。
なんて理性的な人なんだろう。

集客の方法に“絶対”はありません。
だけど、成功を続ける会社には“絶対”があります。
それは、当たり前のことなので言うのも憚ってしまいます。

成功を続ける彼らは、お客様に現実的。
社員に現実的。
現実的に経営しています。
それは取引会社、仲間、友人に対してもそうです。

その現実的とは、小林秀雄さんの言葉を借りれば、理性的であるということです。

地域で大きく成長している企業は、理性的に経営しているんです。
私も真似をしているのですが、まだまだ理性が足りないようです。

長続きする集客とは?

集客のやり方は無限です。
そして、常に変化しています。

だけれど、集客の柱となるのは“普遍”です。
選んだお客様のニーズとウォンツに応えること。
そして、その背景は、お客様の期待に対して現実的であること。

現実的な経営をしている会社が、実はとても少ないんです。

だから、“チャンス”なのです。

著者プロフィール 椎名規夫(公認心理師、マーケティングコンサルタント)

株式会社エムディー代表
経歴:社団法人取手青年会議所 1999年理事長

1961年生まれ。茨城県取手市出身。

「変われなければ心理学ではない!」をスローガンに、心理の国家資格『公認心理師』の知識を活かして、日本で唯一、科学的根拠のある心理学をベースにしたコミュニケーションスキル(コーチング、カウンセリング、メンタリング、セラピー、コミュニケーション能力、コミュニケーション心理学)を提供。

エビデンスベースド(科学的根拠のある)心理学とコミュニケーション能力こそが社会人、ストレス社会、人生100年時代に役立つスキルと確信してトレーニングを実施中。

  • 総務省 「コミュニケーションの基礎に関する研修」
  • 全国6万社が加盟する厚生労働省の労働基準局所管特別民間法人『中央労働災害防止協会』にてコミュニケーション技術力研修担当10年以上
  • 労働基準監督官(国家公務員)合同研修でメンタルトレーニング・コミュニケーション技術担当
  • 独立行政法人教職員支援機構にて全国の小・中、高等学校の教員向けコーチング講座担当など
マーケティングコンサルタント椎名規夫

椎名規夫トレーナー