先人に学ぶ。
『なぜ、自由なる我々人間は、組織において拘束を受け、
命令系統に組み込まれなければならないのか?』
一度でも組織に属して働いた経験がある者は、
時間を拘束された経験があるでしょう。
弊社でもフレックスタイムを採用しています。
そのフレックスタイム制度には、
出勤するべきコアタイムや決められたり、
出勤日数、最低労働時間が組み込まれています。
そして、不思議なことに多くの者がそれに疑問を持たずに、
毎日、組織という拘束の中で精一杯働いています。
もしかすると、
拘束されることに抵抗を感じたことがある者が、
その中にはいるのかも知れません。
しかし、組織のルールに拘束されたりする事を、
当たり前としてかたづけている方が、ほとんどではないでしょうか?
更に、我々は組織に所属すると、
これまで見ず知らずだった人から命令されます。
そして、これも組織という拘束と同じように、当たり前のことのように受け取っています。
「上司の命令には従うべきだ!」、
「多少、嫌なことでも上司が言うから仕方がない!」。
もしかすると、
特定の上司の命令に嫌悪感を感じることがあっても、
好きな上司の命令は、あたりまえのに聞いてしまうのかも知れません。
そして、もし、好きな上司からの命令が間違いだと気づいても、
我々は命令に従ってしまうことがあるのかもしれません。
そこで興味深いのは、
なぜ、自由な存在である我々は、
組織の中で見ず知らずの人の命令に従わなければならないのか?と言うことです。
経営の父。ドラッカーは、その様な疑問に次のように答えています。
『組織がそこに働く人に権限を持つならば、組織は同時に、
そこに働く人たちと社会に対して十分見返りをもたらさなければならない。
それは、本業を持って社会に貢献し、仕事を通じて働く人たちを成長させることである・・・・・』
この言葉を聞いた時。
私は経営者として、背筋を伸ばし、襟を正す感覚を憶えました。
私たちは、社会から人というかけがえのない存在を預かります。
そして、我々は人が所属する組織を通して、社会に製品・サービスを提供します。
それは顧客の欲求・ニーズにこたえる目的だけではないのです。
組織で働く人たちにイキイキと働く機会を提供し、
働く人たちが成果を挙げることによって自己実現と成長に機会を与えることなのです。
我々、経営者は働く者達に成長する機会を提供する義務があります。
成長する機会を成し遂げるために、学ぶ機会を提供する義務があります。
そして、自由な存在である人に対して、
組織という枠組みと命令系統に中で、
貢献を通して自己実現をするチャンスを提供する役割を担っているのです。
組織が大切な人と一緒に社会貢献することによって、
我々は利益という対価を得ることが出来るのです。
さぁ、皆さん。
あなたが経営者だとしたら、
大切な従業員に成長と学ぶ機会を提供していますか?
大切な人という存在に、貢献を通して自己実現の機会を提供していますか?
あなたが雇用されている立場だとしたら、
自己実現のための成長と学ぶ機会が提供されていますか?
組織の貢献を通して自己実現の機会を提供されていますか?
成長している組織が当たり前にやっているやり方。
いつまでも、学び続ける必要があるマネジメント。
組織の目的。
働く人の目的について、少しだけシェアさせて頂きました。
投稿者: マーケティング情報センター 日時: 2009年04月04日 09:42
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